
療養型の病院は、入院患者さんにとっての治療の場であることに加えて、「生活の場」でもあります。 最近の医学技術などの進歩は、めざましく、一部の病気は治ってしまう時代です。 しかし、このような時代になったとしても寿命は永遠ではありません。医療は人をみるものであり、 医学は病気をみるものだとする考え方があります。特に近年は医学的側面が強くなり、 「病気は治ったが、患者さんは亡くなられた」という冗談のような話もなされるようになっております。
このような問題を解決し、医療の質を高める事を目的として、生活の質(QOL)という考え方が医療に導入されております。
生活の質(QOL)は、医療の質を高めるための目標のひとつです。ガン治療などにおいて、従来は治療効果を測る基準が生存期間(5年生存率など)のみでした。死亡数を減らすことが重要なことは、今でも変わりありませんが、生存期間の長さに加えて医療の質の向上も考慮すべきであると考えられるようになりました。入院患者さんの生きがい、例えば、食べたいものがあるようであれば、その希望を叶える努力をすることが、現在求められている医療であると思います。また、痛みで苦しんでいる患者さんをそのままにしてはならないと思います。痛みなどの苦しみを取り除くことは医師や看護師の務めです。
私たち医療人は、常に死と向かいあっていなければなければなりません。そのような苦しい場面では、いつもプラス思考で対応することが重要と考えます。プラス思考で入院患者さんと向き合うことが、患者さんの心を癒し、入院生活の質(QOL)を高めることにつながるものと考えて対応しております。